こんにちは。
今日は先程、■芸術科教育実践演習(通年 水曜日三限)の授業が終わったばかりです。
この授業では、現在、受講生のみなさんが共同で、3月末に新潟大学で開催される美術科教育学会への発表へ向け、その準備が進められています。研究テーマは、美術教科以外の他教科の教員へ志願されている学生さん達が、自分の個人経験から美術教科についてどのような印象を持っているのかを調査し、その結果を分析し、今後の美術教育の在り方についての新しい考察の視点を提供することにあります。
芸術科教育コースに在籍中の三人の院生の方が、筑波大学の教育研究科の院生の方々へインタビューし、その結果をみんなで分析することで、一つのモデル図を作り、美術教育関係者へ向けて、何らかの問題解決への指針を提供するものです。現在、学会発表へ向けて、最終的なまとめと共に概要集に掲載するための概要を作成しています。
この研究の基となったものは、早稲田大学で教員を務める、西條剛央さんの『ライブ講義 質的研究とは何か』(新曜社)です。この著書の内容を基に、美術教育の研究方法としての新しい視点とは何か一学期から考察を続けてきました。そして、二学期からいよいよ、“質的研究”を活用した研究が実践されてきたわけです。
明日は、この西條さんの著書の質的研究について触れたいと思います。