芸術科教育コースによるブログです。授業内容や学校生活の様子などを更新していきます。

2012年2月8日水曜日

こんにちは。今日のつくばは曇りです。雨が降りそうで、降らないといったところでしょうか。気温は少し高めで、寒くはないです。

お知らせです。
筑波大学ではつくば市の子供達の能力を調査してきましたが、その結果の報告会が3月3日(土)本大学にて開催されます。この報告会の中で、芸術科教育コースの石崎和宏先生がつくば市の小学校の子供達の図画工作に関係する能力を調査した結果を「芸術的感性の発達」として発表されます。参加費無料・事前申し込み不要ですので、お気軽にご参加下さい。以下、日時です。

筑波大学プレ戦略イニシアテイブ
「未来の子ども育ち研究支援センターの創設」シンポジウム・調査報告会

日時■2012年3月3日(土)13:00〜17:20
場所■筑波大学体育芸術学群棟5階 5C506教室
12:00〜受付
13:00〜13:10 開会の辞ならびに本プロジェクトの概要
13:10〜15:10 シンポジウム
15:30〜17:20 平成23年度調査報告会
17:20 閉会の辞


■ 昨日の芸術教育研究B
 さて、今日は芸術教育研究Bという、修士論文の研究指導を中心にした授業の内容について触れたいと思います。昨日は芸術支援のコース所属の院生(修士課程1学年)の方が修士論文の構想・仮の章立てを発表されました。
 以下、レジュメがありますのでそれを基に研究目的を掲載したいと思います。

■仮題「美術科教師の継続的な学びについての考察—高等学校教師の取り組みを中心にー」

■研究の目的 美術科教育研究における教師を中心とした考察の重要性、教師の学びと内省の必要性を述べること。
・ 美術科教師のあり様、授業開発と教材研究に取り組む意識、姿勢、実践を(教師の自発的、継続的な学びと内省)という視点から明らかにする。
・ 「継続的な学びと成長を遂げる美術科教師像」の提案とその重要性、仮題の提示を行う

*ここからは私(和田)のまとめです
 発表者の方は、佐藤学さん『教師というアポリア』(1997年)、鹿毛雅治さん「教師もやる気を支えるもの」『成長する教師』(1998年)集録を持参され、この両著書を基に、教師自らが、教師であるとはどういうことなのか、その存在を常に問い直すことで、教師が反省的な姿勢を持ち、そこから成長を続ける教師のあるべき姿を模索されています。この教師像が、今回、高等学校の美術教師に求められているわけです。
 この研究は、論理的に展開してゆくだけでなく、実際に何人かの高校の美術教師の方にインタビューをし、授業開発の方法とその反省方法などを分析し、具体的な教師像のモデルの在り方について模索されるそうです。そのリサーチ結果の分析をふまえて、最終的に美術科教師の「学び」とは何か、「反省」とは何かを検討・定義されるそうです。
 非常に熱心に発表されていたので、今後の展開が楽しみです。