芸術科教育コースによるブログです。授業内容や学校生活の様子などを更新していきます。

2012年5月9日水曜日

芸術鑑賞論A(3回目)の授業について

こんにちは。  昨日、芸術鑑賞論A(3回目)の授業が終わりました。  この日は、連休中、受講生の方々が、授業外の活動として、他の方が美術作品を鑑賞した際の発話記録を録音してきて、分析・定義・グルーピング(分類)して検証し、自分なりに鑑賞の構造を図式化したものを持参されてきました。今日は、授業内で三人の方々に自分たちの作った図式について発表し、説明して頂きました。来週は、今回、発表できなかつた方に発表・解説して頂きます。  授業外で受講生の方々に行って頂いた活動は、次のようになります。先ず、自分の選んだ美術作品の図版を基に、二人程の人達に鑑賞・対話してもらい、それをボイスレコーダーで記録します。次に、そのボイスレコーダーの記録を基に、どういうキーワード(テーマ)が対話の内容に含まれているのか自分なりに、分析・解釈して、短文・単語を名付け、それを、付箋紙に一つ一つ記していきます。次に、それらの付箋紙を、更に類似するグループごとにグルーピング(分類)して、全体を整理し、図式化する段階となります。模造紙に、付箋紙を整理しながら、グループごとに貼っていき、色ペンで解説文を記すなどして、大きな図式を作り上げていきます。この際、対話の流れがどのようになっているのか、全体の対話の構造がどうなっているのか、それを考えながら、全体の大きな構造を作り出していきます。  図式といっても、学術的に堅いものではなく、誰が見ても解り易いようイラストなどで楽しく華やかに作成して頂くなど、作成のスタイルは自由でかまわないことになっております。今回は、イラストを付けるなどした非常にユニークな図式ができあがりました。例をあげますと、対話の流れを山から川、そして海に注ぎ込む水の流れに喩えて描いたもの、また、ウサギの糞食行動のように、一旦、消化したものを再度消化し直すような循環型の対話型鑑賞の流れ、をイラストで表現したものなどです。また、シンプルに対話型鑑賞の流れを図式化したものもありました。  図式、そしてプレゼンテーションによる説明などにより、解り易く説明して頂けました。