芸術科教育コースによるブログです。授業内容や学校生活の様子などを更新していきます。

2012年5月23日水曜日

芸術鑑賞論A(5回目)の授業について

昨日は、芸術鑑賞論A(5回目)の授業がありました。  石崎和宏先生が作成した美術鑑賞支援ツール「アートリポーター」を用いて、受講生のみなさん一人一人が、実際に鑑賞文の作成を行いました。このツールはUSBメモリに入っており、パソコンに差し込むことで、活用することができます。最初に、鑑賞を始める前に、自分が鑑賞者として、どのようなことに関心があるか知ることができます。10の質問事項に答えていくこと、また、どの項目を自分が重視しているのか、という質問に答えていった後に、その結果がグラフ化されます。これにより自分が鑑賞行為において何を重視しているかが自覚できるわけです。  次に鑑賞文の作成です。今回はワイエス『クリステイーナの世界』という絵画作品を用いて実践されました。鑑賞文の作成は三段階を通じて行われます。作品をよく見る、作品の解釈をする、作品の判断をする、という過程をたどります。作品を良く見る段階では、作品に描かれている場面を言葉でメモする他、作品の背景に関するクイズや、アートゲーム(パズル・間違い探し)を通じて、よく見るための補助が行われます。解釈の段階になりますと、作品を見て連想したこと感じたこと、その理由を述べるため、「この作品を見て連想することは○○○です。なぜなら、○○○だからです」という文の○○へ言葉を導入してゆくことで答えてゆきます。判断の段階でも文章を作成し、最後に全文をまとめ、自分で文のタイトルを付けることで鑑賞文の作成は終了します。  来週は、受講生のみなさん各自、作成した鑑賞文を自分自身で分析して頂きます。