芸術科教育コースによるブログです。授業内容や学校生活の様子などを更新していきます。

2012年1月18日水曜日

今日から、芸術科教育コースの授業内容について公開していきたいと思います。

みなさん、こんにちは。今日は、芸術科教育コース(筑波大学大学院修士課程教育研究科)が、2011(平成23)年度、必修授業として開講してきた三つの授業について簡単に説明したいと思います。
 今後、このブログの中で、三つの授業内容について詳しく発表していきたいと思います。ですが、ただ経過を公開するだけでなく、どなたでもこのブログを通じ、美術鑑賞や美術の教育的意義とは何か、学べるようなものにしたいと思います。非力ながら私の説明を加え、できるだけ簡単で分かり易い文章にするよう努力致しますので、美術について少しでも関心のある方は、ご気楽にこのブログへ訪れて下さい。お待ちしております。なお、この文章の文責は、芸術科教育コースの和田学です。

■芸術鑑賞論B(通年・火曜日三限 )
● 目的/人々は、芸術をどう理解するのか、その問いにかかわる研究成果を検討しつつ、美術教育における鑑賞教育の方法論について考察します。
● 実際の展開/一学期は美術作品を鑑賞する際、集団で対話をしながら鑑賞を進める対話型鑑賞法について学習し、討論・実践をしました。二学期は、二つ以上の作品同士を比較しながら行う比較鑑賞と美術批評を取り入れた鑑賞実践について討論・実践をしました。三学期は、美術鑑賞を深めるためのモデル図を学生さん達が各自、提案するというものです。

■芸術科教育研究B(通年・火曜日五限)
 ●目的と展開/大学院修士課程の学生さん達の各自の研究テーマに関して、毎回、担当者を決めて発表して頂き、それに対し他の学生さん達が質問することで、各自の研究内容の深化を計る授業です。

■芸術科教育実践演習(通年 水曜日三限)
● 目的とねらい/美術教育を実践する際、または現代の美術教育の現状において、どのような課題があり、どう問題設定をすればよいのか、更にその問題解決のプロセスについて考察してゆく授業です。考察する際の基盤となる理論は、西條剛央さんの『ライブ講義 質的研究とは何か』(新曜社)です。

 一年間を通じ、かなり充実した授業内容になっていると思います。
 できるだけ、頻繁に更新をしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。