芸術科教育コースによるブログです。授業内容や学校生活の様子などを更新していきます。

2012年6月13日水曜日

芸術鑑賞論A(8回目)の授業について

水曜日には芸術鑑賞論Aの授業がありました。受講生の方々には、課題として「学芸員応募のための鑑賞文」というものを書いてきて頂きました。この課題は、スーラ[グランド・ジャッド島の日曜日]を見ながら、鑑賞文を記す、というものです。美術館学芸員の就職試験に出されるような状態を想定して書くことになりました。この絵画作品の美術史的な背景を記したものも配布されておりますので、その内容も参考にして鑑賞文を作成して頂きました。 授業内では、三人一グループとなり、書いてきた鑑賞文を朗読してもらい、それに対して他の2人の方がコメントを記すという活動をしました。更にそのコメントに対し、朗読した方もコメントを再び記すという活動をしました。他の方のコメントを参考にしながら、自分の記した鑑賞文を客観的に見ることが期待された活動です。鑑賞行動のメタ認知と考えられています。メタ認知とは、自分自身の活動を客観的に見て、反省的に認知することです。自分の鑑賞活動を反省的に認知することで、鑑賞の技能を自己育成することが期待された活動だと考えられます。