芸術科教育コースによるブログです。授業内容や学校生活の様子などを更新していきます。

2012年6月15日金曜日

芸術科教育特講(9回目)の授業がありました。

こんにちは。この授業も来週、後一回を残すものとなりました。今回は、「第13章 多声的エスノグラフィーによる教師の思考と信念研究」をテーマにデイスカッションを行いました。多声的エスノグラフィーとは、映像により録画したものを様々な立場の方に見て頂き、発話して頂き、その発話内容を分析するという研究方法です。この研究では、保育園の授業風景を録画したものを、保育者の方に視聴・発話して頂き、その内容を分析しています。その後、発話内容から良い保育者のイメージ、良くない保育者のイメージという二つの相対的なテーマを基に、発話を分類します。この研究では、保育者が自分自身でも気がつかなかったような行動を調査・分析し、それを第三者である研究者が分析することで、新しい知見を得ることが目的です。ところで、他の授業となりますが、芸術鑑賞論の授業においても、鑑賞行為におけるメタ認知ということが問題とされています。メタ認知は、自己の鑑賞行為を再認識することで、鑑賞の技能を養うことが目的とされております。今回の研究のように、映像録画したものを、自己が視聴し、振り返り、その発話記録をも再び聞き返し、再認識するということは大がかりの活動となります。ですが、鑑賞活動においても、一度は試してみたいものです。