芸術科教育コースによるブログです。授業内容や学校生活の様子などを更新していきます。

2012年4月24日火曜日

芸術鑑賞論A(二回目)の内容について

先程、3限目(12:15〜13:30)に芸術鑑賞論A(二回目)がありました。  一学期は石崎和宏先生により、美術鑑賞のスキル(技能)を向上させるため、鑑賞行為の自己分析を行うための方法論を検討するための授業が行われております。  今日は、受講生の方たちが美術鑑賞する際の発話の記録を自己分析・再考することで、今後の鑑賞能力の向上が期待できるワークショップを実践して頂きました。  先ず、受講生の方々が各々好きな美術作品の小型の複製画を持ち寄り、それを基に二、三人のグループに分かれ、選択した一枚の美術作品(複製画)について自由に対話します。どなたかがファシリテーター(進行役)となり、対話の展開をリードしていく役目を荷ないます。ここでは、それ以外に、対話の仕方などについての制約は特にありません。対話中の発話記録は、レコーダーに録音しておきます。対話が終了した後、改めて、その発話記録を再生し聞き取ります。その中から特徴的なキーワードを拾い出し、短い文章で書きおこし、その短い文章(短文)を一枚一枚の付箋紙に記していきます。最後にそのキーワードとなる文章(短文)が記された複数の付箋紙を、グルーピング(似たような言葉の種類だと思うものごとに集めて分類する)しながら、模造紙に貼付け、色付きのマーカーで付箋紙の周辺を線でくくり、グループ名を命名します。どういう文章(短文)の集まりなのか、一言で命名します。これらの作業は二、三人で話し合いながら進めていくことになりますので、互いの協調性も重要になってくるものと思われます。終わりに、簡単にその模造紙に分類された内容の自己分析をしてもらい、みなさんの前で解説・報告して頂きました。  (*あくまで、私(和田)の私見となります) 今日の活動は、自らの鑑賞行為を再認識 (自らの発話記録を分析)し、鑑賞時、自分がどのように考えていたのかを視覚的に図式化(付箋紙を模造紙の上でグルーピングする)し、再認識することで、鑑賞の際の思考方法を精錬することが期待されていると思います。  ゴールデンウイーク開けの授業(3回目)には、再び各自の受講生の方々が、授業外で別の方と今日の活動を行い、その結果を模造紙にまとめ、各自、講義内で発表して頂くことになります。そうなると、発表の能力も必要になってくるものと思われます。(文責・和田学)